Scientific life

Make it happy with science!


Leave a comment

再始動

連休を終えて、明日から再始動です。先週まで1か月間リサーチセミナーで来ている台湾の医学部6年生の研究指導をしていました。内容は血中cell-free DNAのデジタルPCRです。デジタルPCR機器が先月検査部に導入されたので、低コピーのDNA検出に役立てます。
科研費は落ちました。研究者としての身の丈を再認識した。幸い教授は研究費を自由に使わせてくれるので、業績を出すしかない。しかし今のポジションは教育の仕事に多くの時間を割くため、研究がなかなか進まない。検査部の人材育成・運営責任も負っている。大学院生と技師の研究指導責任も担っている。なかなか今のポジションから離れられず、次のポジションも見つけにくい、、、


Leave a comment

人吉

DSC05110

連休は熊本県の人吉に行ってきました。人吉は地震の被害はないようで、連休初日からSL人吉が走るようになり、乗車することができました。大人でも楽しめる楽しい列車でした。車窓からの景色も新緑が眩しく、球磨川の清流も青空の下で輝いていました。温泉も良かったです。球磨川は素敵ですね。静岡の大井川みたいです。家族で楽しい休日となりました。桜は来月1歳になります。

桜は冬を越さなかれば芽を出さない。長い冬を超えて初めて桜は咲く。花が咲かない人生もあります。咲いても桜のように儚く散ることもあるでしょう。それでも辛抱強く冬を越えたからこそ、桜は美しいのだと僕は思う。花が咲かなくてもいい。深く強く根を張り、揺れることのない幹を伸ばし、枯れ木で冬を越す人になってほしい。もし花が咲けば、きっと素敵な花になるだろう。


Leave a comment

名古屋

AMEDの班会議に行くために、先日初めて名古屋に行ってきました。

今年度から研究協力者になっていて、進捗状況を発表してきましたが、僕が分担しているのは研究ではなくて、診断室の設立です。教授から依頼されて仕方なく引き受けている多くの仕事の一つです。八事のサーウェストンホテルのブライダルルームで偉い先生方と一緒にいると、いるだけで気疲れする。泊まってもいいのですが、次の日は平日なので、日帰りで強行してきました。前回も高級ホテルのブライダルルームでしたが、お金の使い方間違っていると思う。班員には分担金が回ってきますが、研究分担者である教授に回ってくるので、僕が使えるわけではありません。僕の研究費は枯渇して、春までに4つの機関に助成金を申し込みます。その一つは国外の研究室で研究をする際に生活費に充てることができる助成金です。次の助成金を取るまでは教授に研究費を借りざるをえない。どこに行っても自分でお金を取れなければ生きていけない。先月参加した国際研修で、次のポジションを得たいと考えている3つの研究室のPIに接することができました。一番の目当てであったオランダのPIからは、生活費だけでなく研究費を一緒に持ってこなければ迎えられないと言われました。英国のPIからは今は追加のスタッフを雇う資金がないが、もし獲得できれば迎えられるかもしれないと言われました。最後のアメリカのPIからは前向きな返事をもらえました。外国の機関で研究を認める助成金は異動先のPIの事前承認が必要ですが、その承認をして、限られた助成金でも取ることができれば、何らかのポジションを作れるだろうという返事をいただきました。今年、今の研究室での研究の区切りをつけられるよう、できるだけの研究をします。その一方で、今年から臨床検査技師学校の講義も担当することになり、ここに居続ければ、もはや自分の研究ができる時間がなくなることが、ますます確実になっています。

名古屋への行きも帰りも助成金の申請書を書いていました。


Leave a comment

近況

ここ1−2か月は教育の仕事が立て込んで、きつかった。医学部4年の講義3つと、全学講義3つをこなすのは大変だった。講義をする側は講義を受ける側よりもはるかに勉強しなければならないのは事実です。全学講義は水産学部と教育学部と経済学部の学生を対象にした講義で、ほとんど知識のない学生に微生物の講義をしました。僕は講義の後のレポートや出席票に講義の感想や要望を書いてもらうようにしています。学生からのフィードバックを次回の講義に活かしたいからですが、よく理解できたという感想を読むと、少しは頑張ってよかったと思えます。講義に加えて、卒業試験と4年の試験問題の作成と採点と再試と採点があります。多忙なスケジュールの合間を使って実験を続けていますが、体に無理が来て先日から風邪をひいています。それでも家庭での子どもとの時間は削らずに、19:30に帰宅して、週末は家族で過ごします。

申請していた基金の助成金は落ちました。今ある助成金は少額の助成金を除いて来年3月で全て切れるので、次の科研費を落とすと来年度の研究費が途絶える。科研費に落ちた場合に備えて、別の財団の助成金を来年春に申請予定。綱渡りは続く。今ある助成金の一つを使って、来年欧州微生物学会主催の研修に参加することにしました。次のポジションに繋がるような機会にしたい。

昨年落ちた臨床検査専門医に合格しました。なぜ通ったのかわかりませんが、4年越しの目標達成です。


Leave a comment

Boy no longer baby

長崎の夏は日中炎天下で遊ぶのは無理があり、家族全員体調を崩していたため、ここ一か月全く外で遊べませんでした。まだ全員回復はしていませんが、穂高と僕は回復し、今日は穂高とよく行くレストランでランチしました。ご満悦の穂高さん。
仕事は長期に及んだ敗血症の遺伝子診断の論文が受理され、科研費に落ちた人の学内救済審査に通り、次の科研費までのつなぎの助成金を得ることができました。実験は少しずつ進んでいます。来年は次のポジションを探す予定です。今進めている研究を形にしたい。今月幾つかの仕事が切りがつくので、来月から、書こう書こうと思いつつ、まだ書けていない論文を書きます。

DSC04062

DSC04065


Leave a comment

Weekend refreshment

長崎の梅雨は厳しい。地震がないこの地の最大の災害は水害です。梅雨の合間の晴れは貴重です。昨日は一日雨で外で遊べませんでしたが、今日は穂高と朝から外出。稲佐山公園へ行き、サンセットマリーナで昼食後、広場で遊んで14時頃帰宅。水辺の森公園レストランのテラスで昼食後に公園で遊ぶのも週末の楽しみです。週末のこのひと時に幸せを感じます。自然豊かで公園が多い。普段は長崎が好きになれませんが、週末だけは長崎が好きになれます。狭くて、車が多くて、幾つもの高い仕切りを作って生きている人々から、早く離れたいと思います。それでも、長崎の海はきれいです。伊王島を望む景色は今日も素敵でした。


Leave a comment

A female baby

先月、二人目の子が生まれました。桜と命名しました。元気に育っています。穂高はわがまま盛りです。言葉もだいぶ発達して、コミュニケーションが概ねとれるようになりました。体も発達して、男の子なので、週末はお父さんと公園で元気に遊びます。

仕事は相変わらずです。ラボの研究レベルの低さにはうんざりしますが、今年を区切りにして次のポジションを探す予定です。国際的に通用するグラントを取れればベストです。就職先が選べる。しかし、今年の科研費は落ちました。長崎大は、落ちてもAランクであれば、その中から数課題を次回申請まで助成する制度があります。大学の間接経費から出てると思いますが、もしそれが取れれば助かります。他に臨床検査医学財団の助成金も申請しています。今月は専門医試験再受験のため、仕事をあまり入れていないので、実験を進めています。秋以降は講義が多くなり、教育に時間が取られる。教授から依頼されている仕事が比較的少ない今のうちに自分の仕事を進めなければ。


Leave a comment

childhood in the country

幼い頃の生活をたびたび思い出す。

少なくとも東京より長崎は子育てに適している。家庭あたりの子どもの数は多く、保育園の待機園児問題もほとんどない。なにより、コンクリートに固められた建物がひしめく雑踏とした都会の中では、子どもがのびのび育つ環境は見つけにくい。長崎は海がきれいで、食がおいしい。少し車に乗れば、自然豊かなピクニックが楽しめる。

僕が育った静岡よりも、子ども達はのびのび育っているように見える。犯罪や非行も少ない印象を受ける。


Leave a comment

corresponding author

論文の著者に対する認識は人によって様々だと思いますが、教授はcorresponding authorを担当教官に譲ります。Last authorでなくとも、corresponding authorであれば、実際に投稿して、Editorとやり取りするので、その経験自体に意義があるだけでなく、その後、他の雑誌からArticleやReviewの投稿を依頼されたり、査読を依頼されたり、関係学会参加への声がかかったりするので、研究者として成長するための機会が得られるようになる。インフルエンザウイルス検査の論文は反応が遅い雑誌だったので、受理まで半年かかりましたが、それでも出してよかったと思います。国際的に認知されることに価値がある。corresponding authorとしての経験を積むことは、優れた主任研究者になるために必要だと思う。